フリースタイルダンジョンのラスボス般若の突然の引退宣言。
その般若のラストバトルの相手はR-指定。
今回は過去のフリースタイルダンジョンの放送を見ても間違いなく「神回」となったバトルの反響などをまとめた。
Contents
フリースタイルダンジョンのラスボス般若の引退試合はR-指定
フリースタイルダンジョンが始まったのは2015年。
その3年半の間般若は今までラスボスとしてダンジョンを守ってきた。
この3年半で般若がバトルをした回数は9回。
2代目ラスボス、ダンジョンラストのバトルの相手に選んだのは「ダンジョン最強モンスター」のR-指定。
ダンジョンだけでなく、日本語ラップの歴史に残る名バトルとなった。
般若対R-指定:1本目は般若のクリティカル
バトル形式はダンジョンの基本ルール。8小節2ターンの3本勝負。
R-指定にとって般若は中学生の頃からの憧れであり、これが初のバトル。
俺が先攻だよ馬鹿野郎
ヘッズ達が待ち望んだバトル、先行は取るのは般若。
以下は般若vsR-指定のバトル1本目のライム書き起こし。
(般若)
あぁ これが最後かそうか ダンジョンの俺は迷子か
お前にあって俺に無いもの それはスキル それは全部
じゃあ 俺にあってお前に無いもの それは経験 後イケイケ
Creepy Nuts どんな感じ ラップで ×××
(R-指定)
ガキの頃 見た俺に伝えてぇ 今 お前 般若さんとやってるぜ
中坊の俺は興奮 わかってる アンタ 誰よりも Dope
経験もイケイケも無いけども 底辺のラッパーがてっぺん目指すとこ
アンタの姿から学んだ だから最高なんだ 般若 No.1
(般若)
世代も超える 全てを超える 俺は自分に問える
十何年前の俺に問う こんな天才とやってんだって
現代現役 これでラスト 俺にはあるよ 覚悟
ラップはもう全てを 日本で超えてる お前が行けよ
(R-指定)
荷が重い でも絶対に俺はそこを逃げない
男として正面 戦う姿勢 全部アンタから学んできたぜ
感謝 尊敬 一言じゃ いや韻踏みながらなんて伝えらんねぇな
この想いが溢れそう だからアンタの後釜 背負うぞ
結果は般若のクリティカル勝ち。
これには般若も驚く。
本来のダンジョンルールならこれで般若の勝ちだが、残り2本も続行。
般若、R-指定共にリスペクトの溢れるライムが会場を盛り上げる。
元々の般若のヘッズのR-指定。
リスペクトが強すぎて1ラウンド目はR-指定が完全に般若のヘッズになってしまっていたが、無理もない。
般若vsR-指定1本目のビートは東京弐拾伍時|東京弐拾伍時
般若vsR-指定1本目のビートはDABO/MACKA-CHIN/SUIKEN/S-WORDからなる東京弐拾伍時。
クラシックな1曲であり、これは収録時間が深夜1時だったことのおしゃれな演出の一つだろう。
般若対R-指定:2本目は般若のクリティカル
バトルを続行し2ラウンド目。
2本目も般若が先攻。
以下は般若vsR-指定のバトル2本目のライム書き起こし。
(般若)
ガキの頃 置き去りのシューズ 今みんな見てる YouTube
誰のサンプリング それ知らねぇ ANARCHY 突っ込むぜ テメェの穴に
OK HIPHOPてのは これが出て全部TV化したけど
やっぱ 即興じゃなくて お前なら分かる MICとLIVEだろ
(R-指定)
こないだ 俺のツーマンに出てくれて その生き様を間近で見てて
さっき負けたけど もう1回チャンス 何度だって人間は這い上がれる
何者でもないからこそ掴んだ 不良じゃなくてもラッパーなれんだ
絡まった 俺はどこまでも戦うんだ 運命に逆らう Muther×××
(般若)
お前の対戦相手 ある意味 俺は相方 松永 童貞
俺の掌底 これで どうです 最高のショーケース
新木場ageha 上げてんのはさぁどっちかな
無い勝ち負け この立場で全部持ってくぜ これが最後のラスボス
(R-指定)
昭和 ブレない ブレない 売れないとしても 俺なら媚びない
伸びない スキルでもKREVAを超えたい とか思いながら未だやる戦い
ララバイ聞かせるにはまだ早い 俺だってまだその姿勢見てたい
でももうこれが終えりゃ アンタはいねぇ だから愛を込めて 般若最低
結果はR-指定のクリティカル勝ち。
お互いクリティカルで勝つのがなんともドラマティック。
まず般若のワンバース目がビートのANARCHYの「置き去りのハイヒール」をサンプリングで沸かす。
R-指定も「未来すらクモの巣にからまる 抜け出すため運命に逆らう Motherfucker」をサンプリング。
さらに般若の「最ッ低のMC」で落としたことも最高だった。
般若vsR-指定2本目のビートはFate|Anarchy
2本目のビートはまた日本語ラップのクラシックであるANARCHYのFate。
般若のサンプリングにも湧いたが、やはりR-指定のサンプリングにはモンスター達も湧いていたのが印象的。
般若対R-指定:ラストバトル3本目は勝敗がつけられない名バトルに
以下はラストの3本目のバースの書き起こし。
(般若)
俺はもう ここにいちゃいけないんだ いつからか言われた ラスボス般若
ラスボス ラスボス 違ぇよ その前に俺は ただの東京のチン×ス
戻ってやるよ この番組じゃなくて 這い上がってやるよ
俺は人生そのもの チャレンジャー お前に託した あんま舐めんな
(R-指定)
TVカメラに映らんとこでの苦悩や葛藤 いつも見てきた
だからこそ握るMicrophonにも手が入る震える 目の前のリビングレジェンド(ここで噛む)
あぁ噛んじまった こういうところが俺の悪いとこ
でも気にすんな 弱さこそ強さに変えてやる
まぁぶっちゃけ 嬉しすぎて脳みそなんか回んねぇ でも最高だぜ
(般若)
よく聞け お前に無いのはタフさ よく聞け 俺には無いのは弱さ
よく聞け 内面 そのメンタル お前にラスボスからの伝達
よく聞け Zeebra ありがとう アンタが俺に声をかけてくれたからやったよ 3年半
俺が般若 みんな感謝
(R-指定)
分かるか これが俺たちが作り上げてる HIPHOPなんだよ
HIPHOPなんだよ チン×ス般若 未だに変わらず1番なんだ
俺の中のスーパースター 俺の中のヒーロー 俺の中の伝説は未だに生きてる
ここで出会えた全て 般若 感謝
バトルが終わって般若は「3年半ありがとうございました」と一礼し、その場を離れる。
勝敗については「どっちでもいいよ」と満足そうな笑みを見せる。
3本目は審査するのは野暮だとし、勝敗はなし。
般若はラスボスとしてR-指定に想いを託し、盟友Zeebraに、ダンジョンに感謝を伝える。
R-指定はもう般若に最大限のリスペクトを伝え、普段のR-指定のラップでは見せないような感極まったバースを蹴る。
R-指定の最後のバースが般若の「あの頃じゃねぇ」の「般若 感謝」のサンプリングで落としたのは分かる人にはグッときただろう。
般若vsR-指定3本目のビートはI REP|DABO/ANARCHY /KREVA
1本目の東京弐拾伍時のDABO、2本目のANARCHY、そして2本目でKREVAの名前が出たからか3本目はKREVAも入った「I REP」とはなんとも乙な選曲。
今までダンジョンをレペゼンしてきた般若と、これからのダンジョンを代表し背負っていくR-指定。
DJセロリの咄嗟のアドリブではなくあらかじめ決めていたとしても、二人のラストバトルにふさわしいビートであり、DJセロリの選曲は神だったと言える。
般若vsR-指定/フリースタイルダンジョン引退ラストバトルの世間の反応
般若vsR-指定のフリースタイルダンジョン放送後の世間の反応をまとめた。
カッコよすぎるやろお互い
てか、UMB3連覇する時にKREVAを越したい言うてたRー指定の気持ちと
フリースタイルダンジョンにずっとKREVA来い言うてた般若の気持ちを
尊重したん?
セロリ、最後のI REPは流れた瞬間鳥肌立ちました。 pic.twitter.com/dbEyujqyH7— Dyki (@omttyo) 2019年5月15日
R般若、Rが完全に推しを前にラブしかなくなってしまったオタクになったのよかったしよくなかったな
— hzm (@HaZZ_0901) 2019年5月15日
般若へのリスペクト強いし、般若は般若でRのこと天才って言うし、最初にラスボスとして出てきたI REPで締めるしその上であの頃じゃねぇのサンプリングで落とすって言うの最高すぎて初めてバトル見て泣いた
ダンジョンモンスターや審査員、バトルMCも般若とR-指定のラストバトルについてツイートしている方が多かった。
般若さんからR-指定への伝達の儀式。
ガラじゃ無いけど現場で感動しました。
Rだけじゃなくて俺らにも伝わりました。有り難うございました。 pic.twitter.com/OqSOP0iX5m— 呂布カルマ (@Yakamashiwa) 2019年5月14日
MCバトルがただの罵り合いだと思っている人も、今週の般若 vs R-指定を見ればきっと伝わるものがあると思う。
生身の人間同士が向き合って、この形でしか伝えられない思いをぶつけ合う。最高でした。#フリースタイルダンジョン— KEN THE 390 (@KENTHE390) 2019年5月14日
般若さん、お疲れ様でした。
憧れと向き合って戦ったあの瞬間を一生忘れない。忘れらんねーよ。
ラスボスって言葉があんなに似合ってる人いないよね。R指定がラスボスになる。フリースタイルダンジョン更に面白くなる。— NAIKA MC (@NAIKA9) 2019年5月15日
今年の日本語ラップ界の中でも大きなニュースなのは当然だが、歴史的な MCバトルとなった。
フリースタイルダンジョン般若vsR-指定引退試合まとめ
何度もいうがフリースタイルダンジョンだけでなく、MCバトルの中でも伝説のバトルになったと言っていいだろう。
般若引退は寂しいが、ダンジョンには何かしらの形で出演することもあるだろう。
そしてフリースタイルダンジョンの新たなモンスターとなるR-指定も楽しみだ。
もしバトルを見逃した方は、YouTubeを探してみるか、AbemaTVのプレミアムになっても見る価値は十分あると言える。
般若の音源を聞いたことがない人は一度般若の音源を聞いて見てほしい。
本当にかっこいい。
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